【機動戦士ガンダム 名台詞集】シャリア・ブル「もし我々がニュータイプなら・・」とは

「もし我々がニュータイプなら、ニュータイプ全体の平和のために案ずるのです」

byシャリア・ブル)

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1979年に放送が開始されたTVアニメ『機動戦士ガンダム』。

本作では、何気ないけれど心に残るセリフが数多くあります。

登場キャラクターの老若男女問わずに発せられた言葉の数々。

ここでは、その中から第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」での

シャリア・ブルのセリフ

「もし我々がニュータイプなら、ニュータイプ全体の平和のために案ずるのです」

について語ってみましょう。

 

理想だけでは動かぬ戦場―

地球衛星軌道上及び周辺に建造された人工大陸スペースコロニーの一つ・

サイド3がジオン公国を名乗り地球連邦に独立戦争を仕掛け、

既に一年近くになろうとしていた。

防衛線の一つであった宇宙要塞ソロモンが陥落された事により、

窮地に立たされるジオン軍。しかし彼らはこの劣勢を挽回する策を秘かに練っていた。

〈ニュータイプ〉と呼ばれる能力者の本格的な実戦投入である。

 

〈ニュータイプ〉―劇的な環境の変化や他に起因する、人類全体の変革の概念。

戦場においては特に先を読む洞察力が強化されるらしく、相手に対して優位に立つ事が

出来るのは指揮官にとっても心強い物である。

 

連邦軍の勝利の一因がモビルスーツ・ガンダムであり、そのパイロットがニュータイプ

かもしれないと知ったジオン軍が呼び寄せたのは、木星帰りの男シャリア・ブル大尉。

自分がニュータイプかも知れないと聞かされた彼は、ソロモン宙域に停泊する

戦艦ザンジバルに赴く。

シャア・アズナブル大佐と、自分と同様のニュータイプの少女ララァ・スンと会見した折に

二人を見てシャリア・ブルはこう語った。

「もし我々がニュータイプなら、ニュータイプ全体の平和のために案ずるのです」

事後処理等の為にソロモン宙域に留まっているホワイトベースに向けて、

シャリア・ブルのモビルアーマー・ブラウ・ブロが攻撃を仕掛けて来た。

ガンダムのパイロットの能力を見極める為に…。

 

「もし我々がニュータイプなら」

戦場に於ける〈ニュータイプ(=鋭い洞察力)〉の描写は第31話前後から描写されていて、

いわばそれは、アムロ、ララァ共に只生き延びる為の生存本能の発露とも言えるでしょう。

(最もララァの描写にはシャアへの恩義も加味されている様ですが)

 

しかし、このシャリア・ブルは

「自分のこの能力が、もしかしたらこの戦争を終局へ向かわせることが出来るかも知れない」

と言う能力と理想の組み合わせを初めて見せた男です。

この様に思うキャラクターが登場するのは、至極当然の事でもありましょう。

台本では、このセリフの後シャアが「!…そんなものか?」と驚くと言う面白いシーンがあるのですが、

完成作品ではカットされており、シャアのシャリア・ブルに対する見方

―そして視聴者のシャアへの見方―が変わっているのが面白い所です。

場面のカットをする・しないでキャラクターの活かし方って変化する物ですから。

 

ちなみにTV版ではシャアのセリフ「人類全体の為に…という意味に取っていいのだな?」

がこの後続きます。

この状況にあって・・・いや、この状況だからこそ理想を語る男。

ある意味、策略等で戦って来たシャアとは真逆の、純粋な人物だったと言えます。

しかし、理想を成し遂げるには、強大な壁を乗り越えなければならない物。

それが自分よりも高い能力を秘めた同類である事を確認した時、シャリア・ブルの胸中に

去来したのは何だったのでしょう。

ニュータイプがもたらす希望の刻か、それとも…。

 

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まとめ

シャリア・ブルのセリフ「もし我々がニュータイプなら、ニュータイプ全体の平和のために

案ずるのです」について語ってみました。

〈理想を持ちながら実際の戦場において、その能力を封じられた無念の者〉

そんな彼の登場はTV版のみでした。

 

『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイン担当の安彦良和氏は、

ニュータイプ研究機関の責任者であるドクター・フラナガンのキャラクターデザインを

TV版から変更しました。

TV版第37話時点で病気降板された安彦氏は、当然以降のゲストキャラのデザインも

手掛けられずにいたのです。

数ある未担当キャラの中で、なぜフラナガンのデザインを劇場版で変えたのか?

安彦氏いわく「あんな怪しげな研究をする男が普通の風貌の筈はない(大意)」

故に、腹に一物有りそうな雰囲気を持たせたデザインにしたのです。

 

シャリア・ブルはどうでしょう?

劇場版では未登場ですが、安彦氏が描かれた『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、

基本他の方の描かれた設定に準じてはいますが・・・

いやぁ、料理人が一流だと仕上がりも良いですねぇ。

人間味あふれるキャラとなっています。

TV版では銀髪と言う事もあり―意図的に地味に見せた?―印象の弱い所も感じられました。

Ifは禁物ですが、もしシャリア・ブルが劇場版に登場していたら、安彦氏はどの様な作画で

私たちを驚かせてくれたでしょうか。

 

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