【機動戦士ガンダム 名台詞集】デギン・ザビ「貴公はそのヒットラーの尻尾だな」

「貴公はそのヒットラーの尻尾だな」(byデギン・ザビ)

IMG_7424

1979年に放送が開始されたTVアニメ『機動戦士ガンダム』。

本作では、何気ないけれど心に残るセリフが数多くあります。

登場キャラクターの老若男女問わずに発せられた言葉の数々。

ここでは、その中から第40話「エルメスのララァ」でのデギン・ザビのセリフ

「貴公はそのヒットラーの尻尾だな」

について語ってみましょう。

 

息子の暴走、窘める父親

急激な人口増加への対策として、地球衛星軌道上及びその周辺に建造された人工大陸スペースコロニー。

その一つサイド3がジオン公国を名乗り地球連邦に仕掛けた独立戦争は、

開戦から一年近く経過した今、最終局面を迎えようとしていた。

戦争がもたらしたのは総人口の半分を死に至らしめたと言う事実…。

ジオン軍の防衛線の一つである宇宙要塞ソロモンが陥落、連邦軍がジオン軍に

勝利するのはもはや時間の問題と思われた。

ジオン公国の最終防衛線である宇宙要塞ア・バオア・クー。

ここを突破される事はジオン軍の敗北が決定的な物になる事を意味する。

 

この圧倒的に不利な状況を打開するべく、形勢逆転を企てるジオン軍ギレン・ザビ総帥。

既に事を進めている強引なギレンに、父デギン・ザビ公王は問う。

「そこまでして、勝って、どうするのだ!?」

その問いに対してギレンは事も無げに言い放つ。

「せっかく減った人口です、これ以上増やさずに優良な人種だけを残す、

それ以外に人類の永遠の平和は望めません」

 

その選民意識の言い様に、デギンは歴史上の人物の名を挙げてギレンを批判する。

「独裁者でな。世界を読み切れなかった男だ……。貴公はそのヒットラーの尻尾だな

独裁政治のコントロールによる人類統制こそが、是であると確信(妄信?)するギレンの立ち去る

背中にデギンはふと、呟く。

それは息子の敗北を示唆するかの様な物であった…。

「貴公はそのヒットラーの尻尾だな」

アドルフ・ヒトラー(ヒットラー) 1889~1945

選民思想に基づき行動、ナチス・ドイツを指導する独裁者。

巧みな話術による弁舌で人心を掌握して国内を統一する一方、他民族(有色人種)への徹底的な迫害を行う。

その中でもユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)は人類最大の負の遺産として歴史に名を刻んでいる。

 

宇宙世紀と呼ばれるこの時代にあって、その歴史に名を連ねているアドルフ・ヒトラー。

このセリフは、いわば遠回しに息子ギレンの戦略に釘を刺そうとする

父デギンなりの親心だったのではないでしょうか?

 

スポンサーリンク
 

 

「お前は彼ほどの能力も、カリスマも持ち合わせてはいない。

彼と同じ事を行おうとしても、その一部ですら出来ないのだぞ…」

 

その名をデギンから聞いた時、ギレンはどの様に思ったのでしょう。

 

「彼は敗北者だ。私なら彼みたいな無様な結果にはならない。

私は人類全体の―己の支配欲の―為に必ず、この戦争に勝利する」

と静かに反発していたのでは無いでしょうか。

 

しかし、彼がヒトラーと同じ轍を踏みつつある事に気づいていたのが父親であると言うのが、

後の運命を考えると何とも・・・。

そう、〈歴史は繰り返す〉とは、よく言ったモノです。

まとめ

デギン・ザビのセリフ「貴公はそのヒットラーの尻尾だな」について語ってみました。

現在では「ヒトラー」表記が主流みたいですが、自分たちが子供の頃(1971(昭和46)年頃)は

「ヒットラー」と呼んでいました。

 

思えば妙に顔が似ているヒトデ・ヒットラー(仮面ライダーX)、まさに外道のヒドラー元帥(ゲッターロボG)

など判り易い憎らしい敵役として、当時の番組に登場した物です。

チャップリンの映画『独裁者』(1940・日本公開1960)も忘れてはなりません。

そのヒットラーの名前が、まさか当番組に出て来るとは思いもしなかったですね。

 

思えば『機動戦士ガンダム』が放送されたのは1979(昭和54)年。

第二次世界大戦の終戦が1945(昭和20)年。

描いている『ガンダム』スタッフも、我々視聴者も〈皮膚感覚でイメージし易い物〉として、

その名を使ったのでしょう。

今一つ掴み切れなかったギレン・ザビのキャラクターが、

これで冷徹・非道であると分かった様な気がした物です。

 

ちなみに。

ギレンとの会話後のデギンの呟きは

「ヒットラーは敗北したのだぞ・・・(TV版)」

「ヒットラーは身内に殺されたのだぞ・・・(劇場版)」です…。

 

 

関連記事

 

スポンサーリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ