【機動戦士ガンダム 名台詞集】キシリア・ザビ「意外と・・兄上も甘いようで」

「意外と・・・兄上も甘いようで・・・」(byキシリア・ザビ)

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1979年に放送が開始されたTVアニメ『機動戦士ガンダム』。

本作では、何気ないけれど心に残るセリフが数多くあります。

登場キャラクターの老若男女問わずに発せられた言葉の数々。

ここでは、その中から第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」での

キシリア・ザビのセリフ

「意外と・・・兄上も甘いようで・・・」

について語ってみましょう。

 

状況よりも勝る情―

人口増加対策として、地球の衛星軌道および周辺に建造された人工大陸スペースコロニー。

その内の一つサイド3がジオン公国を名乗り地球連邦に仕掛けた独立戦争は、

最終局面を迎えつつあった。

 

ジオン軍最終防衛線である宇宙要塞ア・バオア・クー司令室。

そこには超巨大コロニーレーザー・ソーラ・レイにより戦力の半数を失った連邦軍に対し、

善戦する自軍の光景をほくそ笑みながら見つめるジオン軍総帥ギレン・ザビの姿があった。

実際は、未熟な学生を動員しなければならない程に戦力は低下していたのだが、

それを見て見ぬふりをしていたのか。それとも、本当に勝利出来ると思っていたのか・・・。

 

そのギレンの背後に立つザビ家長女キシリア・ザビが兄に問い質す。

作戦宙域に父デギン・ザビ公王の乗艦する戦艦グレート・デギンがあるのを認識しながら、

なぜソーラ・レイを発射し連邦軍艦隊と共に葬ったのか、と。

「やむを得ん」の言葉で父殺しを正当化せんとするギレンにキシリアは銃を向ける。

「冗談はよせ」妹の真意を測りかねるギレンが言った時であった。

「意外と・・・兄上も甘いようで・・・」

その瞬間、キシリアの銃から放たれたビームがギレンの後頭部から脳天を貫通、

彼を只の死体へと変えた。

新たにア・バオア・クーを指揮するキシリア。

戦況は益々激化して行った…。

 

「意外と・・・兄上も甘いようで・・・」

思えばジオン・ズム・ダイクンとの因縁に端を発したザビ家の因果応報。

ザビ家と言うだけでシャア・アズナブル(=キャスバル・レム・ダイクン)に謀殺されたガルマ。

補給を減らした事で結果的に弟ドズルを見殺しにし、あげく地球連邦との和平交渉を望む

父デギン公王を意図的に葬ったギレン。

父を自分の障害としか見ていなかったギレンも又〈父殺し〉に怒るキシリアに撃たれます。

こんな血塗られたザビ家にあっても情愛はありました。

特にガルマに対してのデギン、ドズルのそれは切なくもあります。

ここでの「冗談はよせ」「意外と・・・兄上も甘いようで・・・」も兄妹だからこその、腹の探り合いと言う

感じのする会話で、緊張感に満ちています。

ギレンは(大義の為に父を殺して何が悪い?お前も分かるだろう?)とでも思っていたのでしょう。

だからこそ自分に向けられた銃口に対しても(何の為の脅しだ?)と内心キシリアを

小馬鹿にしている感じを受けます。

しかし。ここで彼女の銃を取り上げなかった事が彼の運命を決めてしまいます。

(分かっている筈なのに自分から銃を取り上げなかった。

諸々を含めて兄上は・・・ここぞという時の詰めが甘い。その運命に対しても…)

 

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そしてキシリアは静かな怒りをもって、この混戦状態の中で兄ギレンを躊躇なく撃ちます。

この瞬間の彼女は、無念にも殺された父の仇を討つ只の娘でしかありません。

それはギレンに殺された父、弟たちへの哀悼の意を込めた怒りの一撃ともなりました。

しかしギレンが殺害された直後でも、司令室は混乱しません。ただ司令官が交代しただけと

言うこの描写は何かこう・・・冷徹感が突き抜けているなと感じた物です。

だが、この「甘い」と言う言葉が自分の人生の終焉にかかってくるとは、

キシリアはどう思ったでしょう・・・。

 

まとめ

キシリア・ザビのセリフ「意外と・・・兄上も甘いようで・・・」について語ってみました。

衝撃的なギレン殺害シーンもですが、その直後の司令室に漂う彼の死体を見て

「ギレン総帥じゃないのか?」と淡々と兵士が語るシーンは、なぜか印象に残っています。

多分、当時視聴していて平静を装いながら「え?な、何が起きているの…?」と思っていたのでしょうね。

改めて、短いセリフの中に込められた情報を自己解析するのは楽しいモノです。

 

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